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細菌の増殖を阻害&殺菌してくれる「クラビット」に副作用はあるの?

2020年06月30日

クラビット(レボフロキサシン錠)は病原菌の細胞分裂を抑える働きがあり、体内で増殖させないようにすることで病気を治療することができます。細菌は細胞分裂をする際にDNAのコピーを作成しますが、この時に一時的にDNAの鎖を切断してからデータを読み込みます。データを読み込んだ後に再び結合して、細胞分裂を繰り返します。クラビットの有効成分のレボフロキサシンは細菌がDNAを切断してデータを読み込む働きを邪魔するため、細胞分裂ができないようにすることで殺菌的に作用します。

クラビットは多くの病原体に対して高い殺菌効果を持つ抗菌薬ですが、副作用が少ないというメリットがあります。体質によっては副作用の症状が出る場合があるので、薬を飲む際は注意が必要です。ちなみにクラビットと同じレボフロキサシンを含むジェネリック医薬品を服用する場合でも、同じ副作用が出る可能性があるので注意しましょう。

クラビットを服用する際は副作用として、下痢や消化不良の症状が出る場合があります。軽い下痢や軟便程度では問題ありませんが、激しい下痢を繰り返す場合は医師に相談をする必要があります。まれに精神神経系の副作用が出る可能性があり、めまい・意識障害・頭痛などの症状を発症します。念のために、クラビットを飲んで治療している期間中は自動車の運転や危険作業を控えるようにしましょう。

他の抗生物質には見られない特異な副作用として、レボフロキサシンを服用した患者でアキレス腱炎や腱断裂が挙げられます。薬を飲んだ後に腱周辺の痛みや腫れが起こった場合は副作用の可能性が考えられるので、服用を中止する必要があります。

クラビットを服用して治療している間は肝臓に大きな負担がかかるので、一時的にAST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPなどの数値が上昇する可能性があります。治療中に健康診断などで血液検査を受けると肝機能の異常と診断される恐れがあるので、薬を服用中であることを医師に伝えておくようにしましょう。クラビットは安全性が高い薬ですが、腎機能が低下している患者が服用すると薬の成分が排出されずに血中濃度が高くなることで副作用が出やすくなるので注意が必要です。

他の医薬薬と一緒に服用すると相互作用を起こして、副作用の症状が出る恐れがあります。注意が必要な医薬品には、マグネシウムまたはマグネシウムが含まれた胃腸薬や鉄剤が挙げられます。これらの薬とクラビットを一緒に飲むと有効成分の吸収が悪くなり、十分な抗菌効果を発揮することができなくなる恐れがあります。胃腸薬(制酸薬)や鉄剤を飲む場合は、2時間くらいの間隔を設けるようにしましょう。